万安寺 落雷で炎上～ [倚天屠龍記]
北京で『万安寺』、といってすぐわかる人はまあまあ歴史を知っている人くらいでしょうか？
明天順元年（1457年）に妙応寺、通称白塔寺と改名され、現在に至っています。
チベット密教系のお寺です。
場所は北京市西城区阜成門内大街路北
このあたりは、よく散歩してました。
中国銀行の本店もありましたし、商店も多く、
散歩に疲れると飴ちゃんを買って舐めてました＾＾
通りから見えたのがこの『白塔』
塔フェチの私はもちろん境内へ入ろうと試みたんですが、
当時は開放していなかったので、ガックリした覚えが…。
ま、白塔なぞどこでもあるしね～♪（北海公園の白塔とか、敦煌の白馬塔とか）
と負け惜しみを言ったような…。
元十六年（1279年）に建築を始め、元二十五年（1288年）に完成、
元至正二十八年（1368年）に落雷のため寺全体が焼失、するも～、
白塔のみ生き残り現在も健在！
高さは５０メートルです。
白塔のみ残った寺の廃墟…
１６万平米の広さもあったそうです。例の東京ドームに例えると３個分くらいかな
白塔も煤で真っ黒になっていたのでしょうから、廃墟の中に黒塔がひとつ…
その後、明宣徳八年（1433年）に修復されてますが、
それまでは放置されていた模様…。
『倚天屠龍記』で、六門派が幽閉され、最後に燃え崩れた塔は十三層、
煉瓦作りで、内部は木造。
ってことは、万安寺には白塔の別に塔があったんでしょうか？
それとも、十三層の塔はまったくの創作？
調べてみたんですが、この点については見つからず…（調べる量が少なすぎだから）
なにげに中華社員に訊いてみると、「塔はあったらしいよ」
とのこと（ほんとか～？）
余談ですが、明時代に建てられた塔でイイ感じに崩れた塔が、
北京西郊にありました。
このように修復しないで放置されていた寺が
北京のあちらこちらにあったんですよ。
泊まったホテルの向かいに建ってたんですが、
中にボロボロの仏像なんかが見えて、迫力でした。
この塔、現在どうなったか調べてから記事書きます。
おっと脱線～
元代を象徴する万安寺が焼け落ちた１３６８年６月の２ヵ月後、
元順帝は大都（北京）を捨て、蒙古高原へ逃げたわけで…、
つまり、朱元璋が明朝を起こし、初代皇帝に成った年です。
雷神も『そろそろ元は終わりじゃろ』ってことで
雷を落として寺を焼き払ったのか…な。
明天順元年（1457年）に妙応寺、通称白塔寺と改名され、現在に至っています。
チベット密教系のお寺です。
場所は北京市西城区阜成門内大街路北
このあたりは、よく散歩してました。
中国銀行の本店もありましたし、商店も多く、
散歩に疲れると飴ちゃんを買って舐めてました＾＾
通りから見えたのがこの『白塔』
塔フェチの私はもちろん境内へ入ろうと試みたんですが、
当時は開放していなかったので、ガックリした覚えが…。
ま、白塔なぞどこでもあるしね～♪（北海公園の白塔とか、敦煌の白馬塔とか）
と負け惜しみを言ったような…。
元十六年（1279年）に建築を始め、元二十五年（1288年）に完成、
元至正二十八年（1368年）に落雷のため寺全体が焼失、するも～、
白塔のみ生き残り現在も健在！
高さは５０メートルです。
白塔のみ残った寺の廃墟…
１６万平米の広さもあったそうです。例の東京ドームに例えると３個分くらいかな
白塔も煤で真っ黒になっていたのでしょうから、廃墟の中に黒塔がひとつ…
その後、明宣徳八年（1433年）に修復されてますが、
それまでは放置されていた模様…。
『倚天屠龍記』で、六門派が幽閉され、最後に燃え崩れた塔は十三層、
煉瓦作りで、内部は木造。
ってことは、万安寺には白塔の別に塔があったんでしょうか？
それとも、十三層の塔はまったくの創作？
調べてみたんですが、この点については見つからず…（調べる量が少なすぎだから）
なにげに中華社員に訊いてみると、「塔はあったらしいよ」
とのこと（ほんとか～？）
余談ですが、明時代に建てられた塔でイイ感じに崩れた塔が、
北京西郊にありました。
このように修復しないで放置されていた寺が
北京のあちらこちらにあったんですよ。
泊まったホテルの向かいに建ってたんですが、
中にボロボロの仏像なんかが見えて、迫力でした。
この塔、現在どうなったか調べてから記事書きます。
おっと脱線～
元代を象徴する万安寺が焼け落ちた１３６８年６月の２ヵ月後、
元順帝は大都（北京）を捨て、蒙古高原へ逃げたわけで…、
つまり、朱元璋が明朝を起こし、初代皇帝に成った年です。
雷神も『そろそろ元は終わりじゃろ』ってことで
雷を落として寺を焼き払ったのか…な。
2011-02-23 09:01
nice!(2)
コメント(6)
トラックバック(0)
熊猫カウンター
☆
☆
現在の閲覧者数:
ここの万安寺は、今の天寧寺かと思ったのですが・・・。 元代には万安寺と呼んだそうですし、元末に塔を残して戦火で焼失（趙敏が焼いた（笑））。
十三層だそうです。
http://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%AE%81%E5%AF%BA_(%E5%8C%97%E4%BA%AC)
http://www.geocities.jp/kjbmh507/tera1/tianning.html
でも、天寧寺は禅寺のようなので、あの門派を捕えてイビリ倒すという陰謀に使うなら、元朝に近い「ラマ教」妙応寺のほうが好いかもしれません。
それに、この天寧寺の塔のイメージをかぶせたのかな・・・。
by Mario (2011-02-23 19:21)
Marioさん、
ニャニャニャーンと！
天寧寺も万安寺でしたか？！
いや～、元代に２つの万安寺があったとは～。
北京の塔といえば、天寧寺！
ですもんねえ。
こちらも万安寺と知っていれば、こっちをまず連想したはず。
そうですか、十三層の塔ですか、あれは…。
一杯重なってるなーと思っていたけど、数えてなかった（爆）
ふむーどっちの寺がモデルなんでしょう？
Marioさんの説のように２つの寺のイメージを重ねたのかな。
by 阿銀 (2011-02-24 17:45)
落雷で炎上・・・。たしか北京って遼時代の仏塔があるとかないとか（うろおぼえ）これで西夏時代の仏塔とか残っていたらまんま天龍八部の世界ですね。
by 張龍 (2011-03-01 16:04)
張龍さん、
北京の遼時代の塔といえば、天寧寺の塔ですね～！
なかなか立派ですよ。
西夏時代の塔は銀川にありました。
承天寺塔です。
ホテルの窓からよっく見えました。
西夏時代の塔ではないですが、
海宝塔も有名です。
あ、氷室は見つけることができませんでした（笑）
by 阿銀 (2011-03-01 23:56)
横から失礼します。
>西夏時代の塔は銀川にありました。承天寺塔です。
海宝塔と同じく、一度壊れて建て直したはず・・・でした。
http://www.chinaviki.com/china-travel/attrations/Ningxia/Yinchuan/Ningxia-Hui-Autonomous-Region-Museum/
私が行ったときは、街中に素っ気無く建ってましたね。今や金ぴか観光地でしょか？（笑）
>ホテルの窓からよっく見えました。
もしかして、虹橋ホテル？ 私の部屋からも塔が見えました。
新空港や高級ホテルが出来たばかりで、サービスまだ最悪・・・でした。 素朴で良かったですけれど・・・。
by Mario (2011-03-08 01:16)
Marioさん、
ちょうど私が行った時は博物館側と寺の僧侶が大喧嘩している
最中でした。たぶん利益を巡って…（爆）
私が泊まったのは伊斯蘭賓館でした。
名前からわかるようにバリバリのイスラム系です。
たぶん今は名称が変わっているんじゃないかな～？
ホテルのマネージャーさんが良い人でしたけど、
服務員がもう滅茶苦茶…（汗
警察まで呼びましたよ、頭にきて～。
by 阿銀 (2011-03-08 21:00)