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武士モノに飽きたら… [読後感想]


絹の筵旗―爆裂・正義なき上州一揆

絹の筵旗―爆裂・正義なき上州一揆

  • 作者: 高橋 直樹
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 単行本




上州ものが好きなので、読んでみました。
上州ものといえば、ヤクザ!博打!
こちらもご多分にもれず、ヤクザがたっくさん出てきます。
ここでは武士は脇役…。

天明元年(1781年)に起こった西上州の絹一揆がモデルです。

主役はヤクザと農民。
まあ、一揆なんだから、農民が主役のはずですが、
農民を扇動したのがヤクザたちなんですよね。

印象に残った登場人物

☆栗吉
真面目で、体格は力士並みの非蚕飼い農民。
博打には手を出さず、女にも恵まれず。
一揆にもさして興味はなかったが、
毘沙門坊から紹介され、娶ったばかりの嫁を誘拐され、
嫁を取り戻すためにその馬鹿力を発揮して一躍大将に…。
しかし、嫁は…

☆龍壱
ヤクザの子分だけど、ヤクザにしておくのはもったいないほどの
教養と美貌の持ち主。

☆毘沙門坊
上杉謙信にめちゃ憧れる天台系修験者。
なので、生涯女犯はしないらしい…。

農民に対しても誰に対しても丁寧な言葉遣い。
武士にこれ以上なめられないよう、
農民たちに無償で文字を教える教育者。

一揆では、謙信もどきの鎧を身にまとい、
農民達を先導。
と一見イイ人のように思えたが…。
なんか一番胡散臭い人間だよねえ、この人。

武士ものに飽きたら読んでみるといいかもいれません。


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