洞庭湖で待つ! [妄想劇]
洞庭(どうてい)湖に浮かぶ桜桃(チェリー)島で四年に一度の「世界チェリー(童幇)大会」が催されるらしいという情報を聞きつけ、○乱姉妹は「洞庭湖で待つ!」と多摩レンジャイ基地に亀んらいだー便で文を送り、得意の軽功を駆使して、洞庭湖へ向かった。(あえて敵に挑戦状をつきつける○乱姉妹、あっぱれじゃ)
洞庭湖はかつて中国一の広さを誇っていたが、今は第二位(面積は琵琶湖の4倍)。とはいえ、長江の水が流れ込む大湖に変わりない。季節により大きくなたり、小さくなったりと忙しいエイチな湖である。その真ん中にもっこりと浮かんでいるのがチェリーの聖地、桜桃島である。洞庭湖の水が天然の要塞となり、外部の敵からチェリーたちを守っているのだ。
かつて姉妹のどぅい姐と旻妹が、湖で網を張っていたところ、一匹のチェリー魚、冬扇が引っかかり確保。怪我の治療をしてあげた後、多摩レンジャイに欠員があるのを思い出し、隊長であるレッドに託したのである。○乱姉妹の情け深さに感動のレッドタクであった。
実はこの冬扇、桜桃島で起きていた内部紛争に嫌気がさし、泳いで島から抜け出してきたところを女侠の網に引っ掛ったのである。
そしてその後冬扇は無理やりレッドタクにうしろから「ばっちこいー」されて、義兄弟の契りを結ばされた。これだったらKOS妹の玉女剣法や旻妹に打陳棒でしごかれた方がマシだったのかもしれない…。
さてさて、その内部紛争とは…。
一つは新鮮派。いつでもチャンスはあるが、あえてチェリーを守っている、あるいはまだその時期ではないというある意味イケメンなチェリーたち。代表はNOB長老、江湖の生き字引であり、誰からも慕われている。
もう一つは加齢臭派。こちらはチェリーを捨てたくてしょうがないが、奪ってくれる女性がいないというイケテナイチェリーたちの集団。代表は森長老。趣味はチェリーを奪われる時のイメトレ。
新鮮派過激派の「お前ら加齢臭派と一緒にされたくないよな~」という一言からこの紛争は勃発したのだ。その混乱に乗じて、○乱姉妹はチェリーたちを一網打尽にしようと企んでいたのだった…。
つづく、かどうかわかりまへん…
※洞庭湖の島(といっても陸続きの時もあるようです)の本当の名前は「君山」。君山銀針茶という高級茶が採れることでも有名です。1年に4キロしか収穫できないこのお茶、割りと淡白で上品な味でした。道教寺院もあったりして、風光明媚なよいところです。湖にはかの岳陽楼もあります。
私は走る列車から夕日が沈む洞庭湖を眺めたことがあります。1時間、いやもっとかな?とにかくデカイんですよ。どこまで走っても湖が終わらない…。
(カテゴリーを射雕英雄伝にしてしまったけど、苦情がきそうだ…)